UNIQUE TECHNOLOGY

技術紹介

日本で唯一の技術、鋼矢板等の引抜きによる地盤沈下対策工法【GEOTETS工法】

鉄道近接工事

GEOTETS(ジオテツ)工法(旧名:土留部材引抜同時充填工法)は、近接工事や堤防において、鋼矢板等の残置を回避し、安心して引き抜けるオンリーワンの技術です。
同時充填を行う事で、鋼矢板の残置をしなくても、周辺地盤への影響を抑止できます。

鋼矢板を撤去し、その代替えとして矢板の形をした充填材が地中に残ります

仮設の鋼矢板、鋼管矢板、仮設桟橋のH杭、既設杭など、いろんな杭を引抜く場合の沈下対策の特許工法です。この工法専用の充填材を引抜ながら同時に充填することで、引抜後も周辺地盤にほとんど影響を及ぼすことなく、安心して撤去できるようになりました。

軟弱地盤はもちろんのこと、あらゆる地盤条件、引抜き方法において採用可能、水中での施工も可能な工法です。
河川やため池堤防における仮設工事において、水みちを作らないオンリーワンの対策工法として河川管理者にも注目されています。

矢板の形をした充填材が硬化した状態

GEOTETS工法について

本工法は、軟弱地盤はもちろんのこと、あらゆる地盤条件、引抜き方法において採用可能です。
近年は集中豪雨による大災害が頻発していることもあり、河川やため池堤防における仮設工事において、水みちを作らないオンリーワンの対策工法として河川管理者にも注目されています。
水中での施工も可能、さらに土壌汚染修復工事の分野でも汚染物質の移動を遮断する方法として施工実績が増えています。

GEOTETS工法は、同時充填を行う事で、鋼矢板の残置をしなくても、周辺地盤への影響を抑止できる工法です。
また、日々の充填量を管理しながら施工を行いますので、適切な量で計画できます。従来の工法よりも低コストで施工可能です。

従来工法との違い

充填注入材について

本工法専用の充填材を使用いたします。
約1分でゲル化が進み、充填後3時間で人がその上に立てる程、初期の強度発現が早いです。
恒久的に収縮せず長期的に安定、N値15~30以下です。
地下障害物にならないように強度をコントロールしてあります。

周辺地盤への影響

空隙が発生しない状態で回収できるため、確実に抑制できます。

充填(注入)の特長

負圧を利用し、余分な圧力は掛けずに素早く多量に充填します。

地中障害物

置き換えた材料は、N値15~30以下のため、容易に排除できます。

コスト

鋼矢板残置よりも20~40%のコスト削減ができます。

充填管の設置方法は2通り

鋼矢板打設後に設置
YT-3B工法

YT-3B工法イメージ

ボーリングマシンによる削孔建込みで充填管を設置します。

鋼矢板打設前に設置
YT-1工法

YT-1工法イメージ

専用の充填管を鋼矢板に溶接固定します。
(WJ併用または硬質地盤クリア―工法などに対応)

SDGsへの貢献

有限会社さかわ土木工業は、GEOTETS工法の普及を通してSDGsに貢献しています。

CO2削減

従来の工法では、
・杭を残置するしかない
・在来法での杭引抜では周辺沈下
・汚染土壌の拡散を防止したい
・農地用水の漏水を防ぎたい
などの課題がありましたが、GEOTETS工法を施工することにより、この課題が解決されました。
また、杭の引抜き・同時充填によりCO2削減、遮水層の構成により環境被害を軽減しています。

  • 資源を無駄にしない

    杭の残存を無くし、有限資材のリサイクルにより、資源の無駄を減らします。

  • 不要な工事を無くす

    合理的な地下空間の利用が可能です。

  • 事業損失を最小に

    家屋・施設被害による再構築の防止により、事業損失を最小に抑えます。

  • 自然環境の保全

    汚染土壌の拡散防止、農地の保全により、環境被害を軽減いたします。

  • 9 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 12 つくる責任つかう責任
  • 13 気候変動に具体的な対策を

600件以上の豊富な実績

近接施工、ため池・堤防、土壌汚染対策、杭の引抜き工事など各方面での実績が多数ございます。

施工の様子